軽貨物の開業資金はいくら必要か|車両・保険・当面の生活費
「軽貨物は初期費用が安い」と言われます。たしかに他の運送業に比べれば軽いのですが、いちばん見落とされるのは開業費用ではなく、入金までのあいだの生活費です。
この記事では、必要なお金を3つに分けて整理します。
お金は3つに分けて考える
| 区分 | 中身 | 性質 |
|---|---|---|
| 1. 開業費用 | 車両・届出・任意保険の初回・備品 | 一度だけ |
| 2. 毎月の固定費 | リース料かローン、保険、駐車場、通信 | 走っても走らなくてもかかる |
| 3. 当面の生活費 | 入金までのあいだの自分の生活 | いちばん忘れられる |
1. 開業費用
- 車両 — 購入なら中古で数十万円〜、リースなら初期費用を抑えられます。どちらが得かは走る距離と期間で変わります
- 届出 — 貨物軽自動車運送事業の経営届出そのものに手数料はかかりません。黒ナンバーの交付手数料が必要です
- 任意保険・貨物保険 — 事業用は自家用より高くなります。初回の支払いを見込んでおきます
- 備品 — 台車、固定用のベルト、カッター、レインウェア、スマホホルダー、アルコール検知器
- アルコール検知器 — 点呼で使います。詳しくは「軽貨物のアルコールチェック」をご覧ください
手続きの流れは「軽貨物で開業するには?黒ナンバー取得までの流れと必要書類」にまとめています。
2. 毎月の固定費
ここが利益を決めます。走らない日にも減らないお金です。
- 車のリース料またはローン返済
- 任意保険・貨物保険(月割)
- 駐車場代
- 通信費
- 自動車税・車検の積立(年払いを12で割って毎月置いておく)
車検と自動車税を毎月の積立にしておくのがコツです。年に一度まとめて出ていくと、その月だけ資金が苦しくなります。
3. 当面の生活費(ここが本題)
軽貨物は働いた分がすぐ入ってこない仕事です。多くの案件は月末締めの翌月払いで、初回の入金までに1〜2か月かかります。
つまり、開業した月と翌月は出ていく一方です。ここを見込まずに始めると、案件はあるのに続けられない、という状態になります。
| 開業した月 | 売上は立つが入金なし。固定費と生活費は出る |
| 翌月 | 初回入金。ただし満額ではないことが多い |
| 3か月目 | ここでようやく回りはじめる |
最低でも2〜3か月分の固定費と生活費を手元に置いてから始めるのが安全です。
削っていいもの・ダメなもの
削りやすい
- 新車 — 中古やリースで十分に走れます
- 備品の買いすぎ — 走りながら必要なものが分かります
削らないほうがいい
- 任意保険と貨物保険 — 荷物の損害は任意保険では出ません(「黒ナンバーの任意保険と貨物保険」)
- 手元資金 — ここが薄いと、条件の悪い案件を断れなくなります
ロジバディでできること
- 案件のマッチングは手数料0円。開業直後の固定費を増やしません
- 案件ごとの締め日と支払日が分かるので、入金の時期を先に読めます
- 点呼・日報の記録は法令で必要になるもの。紙を買わずに残せます
まとめ
- お金は開業費用・毎月の固定費・当面の生活費の3つに分ける
- いちばん見落とされるのは入金までのあいだの生活費
- 2〜3か月分を手元に置いてから始める
- 車検・自動車税は毎月の積立にしておく
- 保険と手元資金は削らない
※金額はすべて計算例です。実際の条件は案件・地域・車種によって異なります。



