軽貨物の運行管理システム比較|点呼・日報・支払いまで残せるのはどれか【2026年版】

令和7年4月から、軽貨物にも点呼・業務の記録・事故の記録が義務づけられました。紙やエクセルでも要件は満たせますが、保存期間の違う書類が同時に増えるため、システムを探し始める会社が増えています。
ところが調べ始めると、「配達アプリ」「動態管理」「運行管理」がひとまとめに出てきて比べにくいのが実情です。しかも料金を公開していない会社も少なくありません。
この記事では、各社の公式サイトに実際に書かれている内容だけを使って比較します。
この記事の見方
掲載内容は2026年8月28日時点で各社公式サイトに記載されていた情報です。料金・機能は変更されるため、最終的な確認は必ず各社の公式サイトでお願いします。「記載なし」は「その機能が無い」という意味ではなく、公式サイト上で確認できなかった、というだけです。
まず整理:3つは担当する範囲が違う

ドライバー個人が使う配達アプリ(住宅地図・ルート最適化)については、「軽貨物ドライバー向けアプリ・サービス比較|地図・点呼・確定申告」で別途まとめています。
この記事で扱うのは、会社として記録を残し、支払いまで回すための道具です。
なぜ記録の道具が要るのか

点呼と業務の記録は1年、事故と指導監督の記録は3年。保存期間が違う書類が並行して増えるため、紙だと「どこに何があるか分からない」状態になりやすいところです。詳しくは「軽貨物の会社がやるべき法令対応|令和7年4月からの義務を一覧で」をご覧ください。
運行管理システム 比較表【料金】
料金を公式サイトで公開している製品
| 製品名 | 月額(公式表記) | 課金の単位 | 初期費用 | 軽貨物への言及 |
|---|---|---|---|---|
| ロジバディ | マッチング0円/運行管理は成立した月0円・翌月から¥980(自社ドライバー1名まで。2人目から+¥980) | ドライバー人数 | 0円 | 軽貨物専用 |
| コムトラックシステム | LIGHT ¥11,000/REPORT ¥33,000/FULL PACKAGE ¥52,800(いずれも税込) | プラン(従量課金なし) | 0円 | 「軽貨物特有の請求・支払ルールにも柔軟に対応」と記載 |
| 楽トラ | プランA ¥13,200〜37,400/プランB ¥22,000〜46,200/プランC ¥29,700〜53,900(車両台数による) | 車両台数 | 記載なし | 記載なし(運送業向け) |
| らくらく日報 | 月700円/年間プラン7,000円(10日分お試し無料) | アプリ(個人向け) | 記載なし | 「軽貨物ドライバー業務支援アプリ」と記載 |
料金が非公開(要問い合わせ)の製品
| 製品名 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| ハコベル動態管理 | 「月額での料金をお見積致します」。位置情報・ステータス履歴・到着予測、ドライバーアプリへの運行指示に対応 |
| Cariot | 料金の記載なし。運転日報の自動作成、アルコールチェック結果の入力、車両管理(車検アラート)、3秒に1回の位置情報取得 |
大手の動態管理サービスは台数や要件で見積もる形が主流です。台数が多い会社ほど相談する価値がありますが、1〜数名の軽貨物事業者には過剰になりやすいのが実際のところです。
課金の単位が3通りある

ここが比較でいちばん差が出ます。月額の数字だけを並べても意味がありません。
- プランで決まる(コムトラック)— 台数や人数が増えても月額は変わらない。まとまった規模なら有利
- 車両の台数(楽トラ)— 車を増やすと上がる
- ドライバーの人数(ロジバディ)— 人を増やすと上がる。1名なら¥980
自分の会社でこれから増えるのは、車ですか、人ですか、それとも機能ですか。そこを決めてから合計を出してください。
選ぶときの4つの基準
1. 法令で必要な記録が全部そろうか
点呼・業務の記録・事故の記録・指導監督の記録。どれか1つでも欠けると、その部分だけ紙が残ります。「日報だけ」の道具では、結局2本立てになります。
2. 支払いまで届くか
協力会社に案件を振っているなら、控除と立替金を分けた支払明細が出せるかが効きます。ここが無いと、月末に手作業が残ります。書き方は「軽貨物で協力会社を増やすときの契約書と支払いの決め方」にまとめています。
3. ドライバー側の手間が増えないか
会社が楽になっても、ドライバーの入力が重いと続きません。実際、記録の負担は離職の理由になります(「ドライバーが辞めない会社の作り方」)。スマホでその場で終わる形かどうかを見てください。
4. やめるときにデータを持ち出せるか
記録には1年・3年の保存義務があります。解約したら過去のデータが見られなくなる製品だと、義務を果たせません。CSVで書き出せるかを契約前に確認してください。
ロジバディ(LogiBuddy)とは
ロジバディは、軽貨物専用の案件マッチングと運行管理をひとつにしたサービスです。開発元の株式会社グロウデイズは、自社でも軽貨物事業(DAYS CARGO)を運営しています。
マッチングは手数料0円
案件を出す・さがす・成立するまで、手数料はかかりません。成立した月は運行管理が0円で全機能使えます(申し込み不要)。
運行管理はドライバー人数だけで決まる
翌月から月額¥980(自社ドライバー1名まで)。2人目からは1名につき+¥980です。車の台数や機能でプランが分かれることはありません。
法令の記録が日々の入力から残る
- 点呼(業務前・業務後)— アルコール検知値と写真、走行距離、場所まで
- 業務の記録(日報)— 休憩の地点にも対応
- 事故の記録 — 発生場所・原因・再発防止対策まで
- 指導及び監督の記録、運転者等台帳
- 健康診断・適性診断・安全管理者の講習修了日は、次の期限が近づくとお知らせ
支払いと請求まで1本
マッチングが成立すると業務委託契約書が自動で作成されます(電子署名・タイムスタンプつき)。控除・立替金・上位委託手数料を設定しておけば、月末の支払通知書に自動で反映されます。
データは持ち出せます
自社のデータはいつでもZIP(CSV)でダウンロードできます。監査や提出を求められたときは、月単位で一括印刷もできます。
よくある質問
Q. 配達アプリは要らなくなりますか?
いいえ。ロジバディに住宅地図やルート最適化の機能はありません。配達を速くする道具は引き続きお使いください。役割が違うので、併用が前提です。
Q. ドライバーが1人(自分だけ)でも使えますか?
使えます。一人親方でも点呼と業務の記録は必要です。マッチングは0円、運行管理は成立の翌月から¥980です。
Q. 大手の動態管理サービスとは何が違いますか?
大手は車がいまどこにいるかを見る機能が強く、台数の多い会社向けです。ロジバディは軽貨物の事務(点呼・日報・支払い)に寄せています。GPSでの常時追跡が目的なら、動態管理の製品のほうが合います。
Q. 紙やエクセルではダメですか?
ダメではありません。法令上は紙でも要件を満たせます。ただし保存期間の違う書類が同時に増えるため、件数と人数が増えたときに破綻しやすいのが実際のところです。
まとめ
- 配達アプリ・動態管理・運行管理は担当する範囲が違う。まず役割で分ける
- 大手の動態管理は料金非公開が多く、台数の多い会社向け
- 比べるときは月額ではなく課金の単位(プラン/台数/人数)で合計を出す
- 基準は記録が全部そろうか・支払いまで届くか・ドライバーの手間・データを持ち出せるか
※本記事の他社情報は、2026年8月28日時点で各社公式サイトに掲載されていた内容をまとめたものです。最新の料金・機能は各社公式サイトをご確認ください。記載内容に誤りがある場合はお問い合わせフォームよりご指摘いただけますと幸いです。



